韓国女優のユン・ジョンヒが亡くなりました。

ユン・ジョンヒは、同姓同名の女優さんが2人います。今回、亡くなったのは1944年生まれのユン・ジョンヒさんで享年79歳でした。

そして彼女は、ドラマよりも映画女優として活躍していたようです。また、著名なピアニストであるペク・ゴヌとの結婚でも知られていますね。


韓国女優のユン・ジョンヒ 死去

ユン・ジョンヒ

ユン・ジョンヒは、2023年1月19日にフランス・パリで亡くなりました。

長年、パリ在住の娘さんのところにいたみたいです。それで、症状の重いアルツハイマー型認知症を患っていたようです。認知症に関しては旦那のペク・ゴヌが明かしていました。

遺作となったのが、2010年のイ・チャンドン監督の映画「ポエトリー アグネスの詩」です。この作品は素晴らしく彼女自身も国内外の映画祭で7つの主演女優賞を獲得しました。

残念ながらその作品で事実上の芸能界引退となってしまいました。認知症の症状が現れた時期なのかもしれませんね。「ポエトリー」での演技は、最後の輝きだったのかもしれません。

韓国女優 ユン・ジョンヒのプロフィール

ユン・ジョンヒは、1944年に釜山で生まれました。

芸能界入りは、朝鮮大学英文学科の学生だった頃にオーディションに合格したのがきっかけです。女優デビューは、1967年の韓国映画「青春劇場」になります。大鐘賞映画祭新人賞や青龍映画賞人気女優賞を受賞してすぐにスターになりました。

1960~1980年代に映画界で活躍をみせたユン・ジョンヒは、出演した作品数はなんと280作にも上るそうです。代表作としては、「ポエトリー アグネスの詩」の他にも沢山あって1979年の「神宮」や1987年の「危機の女」などがあります。

また、モントリオール世界映画祭、ムンバイ国際映画祭、青龍映画賞などの審査委員をしていた事も有名です。

プライベートでは、ピアニストのペク・コヌと1976年に結婚しました。

ユン・ジョンヒの夫・ペク・ゴヌvs妹の対立

亡くなったユン・ジョンヒは、アルツハイマー型認知症でしたが、死ぬに死にきれない心配事がありました。と言うのは、ユン・ジョンヒの夫・ペク・ゴヌと妹・ソン・ミエが裁判に発展する程に対立しているからです。自分の夫と妹が争っているのは見たくないですよね。

ペク・ゴヌは、義妹のソン・ミエを相手とり横領の疑いで告訴しました。1980年頃から総額2億円あまりの演奏費を騙し取った疑いだそうです。しかし、証拠不十分でペク・ゴヌ側が敗訴となっています。

一方、妹のソン・ミエ側もペク・ゴヌを相手とり認知症を患ったユン・ジョンヒを放置しているとしてユン・ジョンヒの成年後見人指定を巡って訴えましたがこちらも敗訴しています。

その他、判決がまだ出ていないのがペク・ゴヌが、ソン・ミエを名誉棄損で告訴した件。

もしユン・ジョンヒに多額の遺産が残されていたらまだまだドロ沼化しそうですね。